Biz Law Hack - 別館

半匿名ブログで過去に書いた法律記事をこちらに写しました。
Biz Law Hack本館はこちら。http://bizlaw.ldblog.jp/

続きです。

③ 投資家に対して出資額相当額+一定の利益を先に支払い、それが済んでか らファンド運営者にキャリード・インタレストを支払う。それでも払いすぎとなった場合は返還する。
③’ ③
にプラスして、担 保・保証、エスクローなどの返還を確実にする方法をとる。

投資家に対して出資額相当額+一定の利益を払い終えた後に、キャリー ド・インタレストをどのように支払っていくかについてはいろいろとバリエーションがありえますが、②と同様に、ファン ド運営者に対する支払いを優先するパターンで考えてみます。
「一定の利益」が10%の場合、③及び③’での分配は以下のとおりになります。

(投資案件1)
投資家に180億円分配

(投資案件2)
投資家に120億円分配したところで出資相当額300億円の支払いが完了。残り40億円。
次に、ファンド投資家に「一定の利益」分の30億円(300億円の10%)を支払う。残り10億円。
この時点での利益が140億円なので、ファンド運営者が得られるキャリード・インタレストは計算上28億円。ファンド運営者に残りの10億円を分配。

(投資案件3)
この時点での利益が100億円なので、ファンド運営者が得られるキャリード・インタレストは20億円。
すでに10億円は支払済みなので、10億円をキャリード・インタレストとしてファンド運営者に支払う。
残り50億円を投資家に分配。

(合計)
投資家に380億円分配、ファンド運営者に20億円分配


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続きです。

② 投資家に対して出資額相当額を先に支払い、それが済んでからファンド運営者にキャリード・インタレストを支払う。それでも払いすぎとなった場合 は返還する。
②’
②にプラスして、担保・保証、エスクローなどの返還を確実にする方法をとる。

投資家に対して出資額相当額を払い終えた後に、キャリード・インタレストをどのように支払っていくかについてはいろいろとバリエーションがありえますが、ファン ド運営者に対する支払いを優先するパターンの場合、②及び②’での分配は以下のとおりになります。

(投資案件1)
投資家に180億円分配。

(投資案件2)
投資家に120億円分配したところで出資相当額300億円の支払いが完了。残り40億円。
この時点での利益が140億円なので、ファンド運営者に28億円分配し、12億円を投資家に分配。

(投資案件3)
ファンド運営者から8億円返還、投資家に68億円分配

(合計)
投資家に380億円分配、ファンド運営者に20億円分配


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続きです。

5.いろいろなバリエーション

支払い方には、いろいろとバリエーションがありますが、だいたい以下のパターンとなります。

① 利益が出る都度、プロラタでキャリード・インタレストも支払うが、払いすぎとなった場合は返還する
①’ ①にプラスして、担保・保証、エスクローなどの返還を確実にする方法をとる。

その1で書いた例にすこし事実を足して整理してみます。

(前提事実)
・投資家は合計で300億円を出資
・ファンドがその期間を終えるまで3つの投資案件を実行
・投資案件1で80億円の利益(100億円の投資で180億円のリターン)
・投資案件2で60億円の利益(100億円の投資で160億円のリターン)
・投資案件3で40億円の損失(100億円の投資で60億円のリターン)
・簡略化のため、ファンド運営者の出資、管理報酬、組合費用などは無視。

①及び①’での分配は以下のとおりになります。

(投資案件1)
投資家に164億円分配、ファンド運営者に16億円分配

(投資案件2)
投資家に148億円分配、ファンド運営者に12億円分配

(投資案件3)
ファンド運営者から8億円返還、投資家に68億円分配

(合計)
投資家に380億円分配、ファンド運営者に20億円分配


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