Biz Law Hack - 別館

半匿名ブログで過去に書いた法律記事をこちらに写しました。
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2012年05月

発行登録は、実務上使う機会がそこそこ多いにもかかわらず、条文がかなり読みづらいことになっています。

弁護士であればもちろん落ち着いて読めば理解可能で、そのような時間をとることも可能です。しかし、インベストメント・バンカー(特に忙しい若手の人)は腰を落ち着けて条文を読みこなすような環境を手に入れるのも難しく、このあたりの条文を扱うのはかなり厳しいのではないかと思います。

そこで、発行登録六法を作ってみました。発行登録に携わる実務家におすすめです。

なお、判読可能なPDFをアップするためにパブーに 数百円を支払いました。これを支払わなくても良い方法などご存じの方がいらっしゃればぜひ教えて下さい。

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FacebookのIPOについて日本でもニュースになっていますが、日本の報道では 具体的に 何が起きているかは述べられていません。

ざっと見てみたところ、Techcrunchには書いてあったので、これをベースにわかりやすく解説してみます。
今回、Facebook自身は1億8000万株しか売却しないのに対し、他の株主は合計2億4123万3615株を売却する。Facebookは上場を引き受けた投資銀行に対し、合計6318万5042株をさらに売却できる30日のオプションを与えている。
http://jp.techcrunch.com/archives/20120517facebook-confirms-ipo-share-price/  

まず、1億8000万株は、Facebookが新規に株式を発行して資金を調達する分です。金商法でいえば「募集」です。1株あたり38ドルがFacebookの手取金になります。

次に、2億4000万株ですが、これは発行済み株式を既に保有している人が売却する分です。金商法でいえば「売出し」です。既存株主は38ドルで売却することになるので、Facebook株式を取得した価格との差額が既存株主の儲けになります。

最後に、6300万株のオプションですが、これは引受証券会社が既存株主から発行済み株式を借りて売却する分です。いわゆるオーバーアロットメントによる売出しです。 引受証券会社は、Facebookの株価が上昇した場合には、 オプションを行使して どんどん売っていくことになります。 

借りた株は返さないといけないのですが、引受証券会社は、以下のどちらかを選択することができます。 
(i) 市場で買って返す方法
(ii) Facebookに株式発行をリクエストする方法

(ii)の場合、 引受証券会社は、IPO時の価格で株式を取得することができます。これをグリーンシューオプションといいます。

ざっくり言うと、返すタイミングでFacebookの株価が下がっていれば(i)の方法を、Facebookの株価が上がっていれば、(ii)の方法を選ぶことになります。


何も見ないで書いたので、わかりやすくはなっていると思いますが、微妙に間違っている可能性があります。もし気づいたら優しく教えて下さい。 

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