1.キーパーソン条項が必要となる理由

投資ファンドには、投資対象に対する目利きが必要はファンドと、目利きが不要なファンドがあります。

目利きが必要なファンドの典型としては、バリューファンドが挙げられます。

目利きが不要なファンドの典型としては、指数連動型ファンドが挙げられます。

PEファンドも基本的に割安の会社を探して投資するので、目利きが必要なファンドに該当します。

また、ヘッジファンドも、投資態様によりますが、割安または割高な投資対象を探して投資(空売りを含む)するので、目利きが必要なファンドに該当します。

このような目利きが必要なファンドにとっては、ファンドマネージャーの目利き力が投資成績に直結します。

なので、投資対象を選ぶ人が誰かというのが、ファンドにとって非常に重要になります。

また、ハンズオン型のファンドの場合、ハンズオンに関与する人も重要です。投資対象会社の企業価値をあげることができるかどうかは、この人の力量しだいで決まります。

これらの人がファンドから離れてしまっては、ファンドの成功に暗雲が立ち込めてきます。

これらの人が個人としてファンド運営者(GP)となっていれば、ファンド契約内のGPの辞任に関する規定で対応するのできます。

しかし、目利き人がGPの一構成員(役員、従業員、パートナーなど)に過ぎない場合、契約で別途規定する必要があります。

このための契約条項がキーパーソン条項です。この規定により、GP構成員の変動も制限することが可能になります。