1.広義の集団投資スキーム

集団投資スキームって何でしょうか。結構いろんな意味で使われているのではないかと思います。

これは、英語のcollective investment schemeの和訳だと思いますが、Wikipediaでみたら以下のように書いてありました。

A collective investment scheme is a way of investing money with others to participate in a wider range of investments than feasible for most individual investors, and to share the costs and benefits of doing so

要するに、多くの人から資金を集めてまとめて運用することで、一般個人投資家の出資ではできないような投資を実現するスキームのことを言います。

これが広義の集団投資スキームです。

法的形式は問いません。組合型のファンドのほか、投資信託も代表的なものとして含まれます。また、株式会社であっても含まれます。

2.狭義の集団投資スキーム

広義の集団投資スキームが自然な意味だと思うのですが、集団投資スキームには狭義の意味で使われることも多そうです。

これには大きく3パターンに分けられるのではないかと思います。

パターン1-1:条文を重視するもの

金商法2条2項5号と6号の要件を満たすものを集団投資スキームと呼びます。

株式会社や投資信託など広義の集団投資スキーム該当するエンティティであっても、その持分が証券取引法下で有価証券として扱われていたものはこれに含まれません。

パターン1-2:条文を重視する(ただし除外規定は無視)するもの

基本的にパターン1-1と同じですが、金商法2条2項5号各号に該当する結果として持分が有価証券とみなされない場合にも集団投資スキームと呼びます。

この立場では、たとえば、「出資者の全員が出資対象事業に関与する」ファンドは、”集団投資スキームであるものの除外規定によりその持分は有価証券とみなされない”ということになります。

パターン2:組合型を重視するもの

組合型のファンドを集団投資スキームと呼びます。

パターン1と想定するところはほぼ同じです。株式会社や投資信託など、その持分が証券取引法下でも有価証券として扱われていたものはこれに含まれません。

ただし、金商法2条2項5号と6号の要件を満たさない組合型ファンドもこれに含まれます。したがって、たとえば、出資対象事業からの収益の配当または財産の分配を受ける権利がないものであっても、組合型ファンドでさえあればこれに含まれます。

逆に、組合型以外のファンドは、金商法2条2項5号と6号の要件を満たしたとしても、これに含まれません。