イギリス公募ファンドのガバナンス

(1) 日々のオペレーション

日々のオペレーションは、変動資本投資会社については公認取締役(authorised corporate director。ACDと略されます。)が、ユニット・トラストにつては公認ユニット・トラスト・マネージャー(authorised unit trust manager)が担当します。

変動資本投資会社は、1人以上の取締役を有する必要があります。そして、2名以上の取締役を有する変動資本投資会社は、公認取締役を1人選任する必要があり、取締役が1名だけの場合はその者が公認取締役となります。

ユニット・トラストは取締役又はこれに相当する者を有する必要はありません。その代わり、信託証書によってマネージャーとして指定された者が日々のオペレーションを担当します。

このように、公認取締役や公認ユニット・トラスト・マネージャーが集団投資スキームの運営において重要な役割を担うため、イギリスFSAはその行為を規制しています。

具体的には、イギリスFSAの定める「上級経営アレンジメント、システム及びコントロール」(Senior Management Arrangements, Systems and Controls。SYSCと略されます。)の3.1.1が、適切な経営システム及びコントロールの構築を求めています。また、事業の基本原則(Principle of Business )の第8原則では、顧客との利益相反を公正に(fairly)取り扱うことが求められています。

さらに、集団投資スキームソースブック(COLL)は、公認取締役、公認ユニット・トラスト・マネージャー、その他の変動資本投資会社の取締役及び受寄者に対して、集団投資スキームを代理して関連当事者の関係する取引を行うことがないように合理的な注意を求めています。