6.投資家と交渉しながら契約書を作っていく

ファンド=組合契約なので、投資家全員が納得してサインできるような契約書を作っていくことになります。

基本的には、先にタームシートを使って条件を決めてから契約書のドラフトをしたほうが手間が少なくて済みます。

ただし、投資家からの要請をほとんど聞くつもりがない場合には、いきなり契約書を提示してしまうという方法もありえます。

タームシートを使って条件を詰めていく場合は、項目の漏れを作らないことが重要です。マーケット・スタンダードだと思ってタームシートに入れなかった項目について、あとで大問題となることもあります。

ロイヤーが関与する意義は、ネガティブな事態の想定に長けているという意味で、結構大きいのではないかと思います。

あと、1対多数の契約交渉になるので、どの条件をどの程度頑張るかについて1対1の契約とは異なった配慮が必要になってきます。

6.投資活動の仕組みを作る

ファンド組成後は、投資活動が何よりも必要です。この投資活動が上手く回るように段取りをつけておくことが必要です。

ヘッジファンド的な投資をするのであれば、ブローカーとのアレンジをどうするかを詰める必要がありますし、実物資産に投資をするのであれば必要な許認可があるかもしれません。

また、資産や帳簿の管理などバックオフィス系のアレンジも詰めておく必要があります。

7.契約書を締結する

契約書へのサインです。これによりファンドが成立します。

投資事業有限責任組合であれば登記が必要になります。前に書いたとおり、投資事業有限責任組合は契約締結により成立します。登記は対抗要件でしかありません。

これにて出来上がりです。

投資家による出資は、契約書の規定にしたがって粛々と進めてください。

もう少しだけ続きます。