ERISAとは、Employee Retirement Income Security Actを表します。

年金ファンドなどからの出資を受ける場合には、このERISAが問題になり、多くのPEファンドの契約書には、ERISAに関する規定が入ってきます。

そこで、PEファンドとERISAの関係について整理してみます。

なお、ERISAはTitle 29の一部として制定されたため、Title 29におけるセクション番号と、ERISAとしてのセクション番号が食い違っています(詳しくはこちら)。左にもリンクのあるCornell University Law Schoolのサイトでは、Title 29のセクション番号が記載されていますが、以下ではERISAとしてのセクション番号で書いていきます。

ERISAは、年金ファンドなどにおける出資者保護を目的として、資産運用などについて厳格な制限を課しています。

主たるものとしては、受任者義務(Section 404)のほか、利害関係者(party in interests)との取引禁止があります(Section 406)。利害関係者の定義はSection 3(14)にあります。

利害関係者の定義は広く、ERISAの対象となるプラン(Plan)に参加する従業員の雇用主やその親会社、子会社、主要株主を含みます。そして、合理的な条件かどうかを問わず取引が禁止されるので、これに違反しないように注意するのはかなりの労力を伴います。

そこで、PEファンドはERISAが適用を受けないようなアレンジをします。


続きます。