続きです。

3.管理報酬は低いほどよいのか

前回整理したとおり、管理報酬を低く抑えることで、投資案件を成功させようというインセンティブは強まります。その結果、ファンド運営者は投資案件に真剣に取り組むようになるという意味では、管理報酬は低いほうが望ましいといえます。

でも、注意が必要です。

管理報酬が低いと、投資案件によるプラスで、管理報酬が足りない分を埋めようという邪念が入ります。
その結果、ファンド運営者の利益と投資家の利益が食い違い、エグジットの際の交渉などで、ファンド運営者の頑張りに差が出てきてしまいます。

したがって、適切なインセンティブという意味では、高すぎも安すぎもしない、適切な管理報酬が一番良いということになります。

この点については、議論が雑ですが、気になる方はどこか別のところで補完してください。

4.一律2%の問題点

適切な管理報酬額というのは、必ずしもファンドの大きさに比例しません。ファンドの規模が10倍になっても、適切な管理報酬額は10倍よりも少ないのが通常と思われます。

ですので、ファンドの規模にかかわらず2%というのは、インセンティブという意味では必ずしも適切でないのではないかと思います。

前回、管理報酬として適切な額が5億円と固定して3つの例をあげましたが、だいたいあんなイメージです。
大きなファンドでは2%は多すぎ、小さなファンドは2%では少なすぎます。


続きます。