Biz Law Hack - 別館

半匿名ブログで過去に書いた法律記事をこちらに写しました。
Biz Law Hack本館はこちら。http://bizlaw.ldblog.jp/

カテゴリ:ETV(商品ETF)

ETVの関連当事者としては、以下のような者が挙げられます。

1.コモディティ・プール・オペレーター

コモディティ・プールにとって最も重要な関連当事者は、コモディティ・プール・オペレーター(commodity pool operator)です。

これについては、商品取引所法Section 1a(5)が定義しており、商品に関するデリバティブ取引を行うために投資家を勧誘する行為又は資金を受領する行為を事業として行う者がこれに該当します。

2.商品取引アドバイザー

次に重要な関連当事者として、商品取引アドバイザー(Commodity trading advisor)が挙げられます。

商品取引アドバイザーは、Section 1a(6)に定義されており、商品先物取引・商品オプション取引に関しての投資助言を与えることを事業として行う者がこれに該当します。

投資会社でいうところのインベストメント・アドバイザーに相当する役割を果たし、商品取引所法の下で商品先物取引委員会による監督に服します。

コモディティ・プール・オペレーターは、コモディティ・プールのために商品先物取引・商品オプション取引を商品取引アドバイザーに委託せず自ら行うことできますので、商品取引アドバイザーのいないコモディティ・プールもあります。

3.先物取引業者

先物取引業者(futures commission merchants)も関連当事者として挙げられます。

先物取引業者は、Section 1a(20)に定義されており、商品にかかるデリバティブ取引の注文の勧誘又は受諾を行う者及びこれに関連して証拠金等を受領する者がこれに該当します。

投資会社で言うところのブローカー・ディーラーに相当する役割を果たし、コモディティ・プール・オペレーターは、先物取引業者を通じて商品先物取引・商品オプション取引を行います。

先物取引業者もまた、商品取引所法の下で商品先物取引委員会による監督に服します。
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

1.ETVとは何か

ETVとは何かについて前に書きましたが、要するにコモディティに投資するファンドです。投資対象は多岐にわたり、貴金属や原油などに投資しています。

金に投資するETVの場合、カストディアンがファンドのために金の延べ棒を保有しています。

原油の場合、運搬・保管コストが高いため、ETVは原油に直接投資することはせず、原油の先物取引を行っています。この場合現物での設定・解約は不可能なので、現金による設定・解約が行われています。

2.法規制の概要

商品に投資するファンドは、証券に投資するものではないため、投資会社法による規制は受けません。

ただし、持分の公募・市場取引については証券法・取引所法が適用されSECによる規制を受けます。

商品先物取引や商品オプション取引を行うETVは、それらの取引が付随的なものにとどまるとしても、コモディティ・プール(commodity pool)として商品取引所法(Commodity Exchange Act)の規制を受け、商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission)及び全米先物協会(National Futures Association)の監督を受けます。

商品先物取引委員会はSECに相当する機関で、全米先物協会はFINRAに相当する自主規制機関です。

商品取引所法の主たる規制対象は、ファンドそのものではなく、コモディティ・プール・オペレーター(commodity pool operator)です。

3.コモディティ・プール

コモディティ・プールとは、商品に投資する集団投資スキームのことを言います。「プール」の意義については、CFTC Regulation 4.10(d)(1)に定義があります。

投資会社の定義では、有価証券への投資が「主たる」ものかどうかを問題としていますが、コモディティ・プールについては、商品先物取引委員会は、商品先物取引や商品オプション取引がファンドの主たる目的でなくてもこれに該当するとしています。


    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

このページのトップヘ