ミューチュアル・ファンドはひと通り終わったので、今回からユニット・インベストメント・トラストについてです。

(1)    ユニット・インベストメント・トラストとは何か

ユニット・インベストメント・トラストは、ミューチュアル・ファンドと同様にオープン・エンド型のファンドです。

投資会社法Section 4(2)は、以下の要件を満たすものがユニット・インベストメント・トラストに該当すると定義しています。
  1. 信託証書その他これに類する証書に基づき組成されたものであること
  2. 取締役会を持たないこと
  3. 特定の有価証券のユニットに対する不可分の持分を表象する、償還可能な有価証券のみを発行すること
ユニット・インベストメント・トラストは、ミューチュアル・ファンドとは以下のような相違点があります。
  • アクティブなポートフォリオ運用は行われない。
  • ガバナンスとしては、受託者による最低限の監督がなされるのみである。
  • オープンエンド型ではあるが、事実上、流通市場での換金が主流となっている。
  • 期間が制限されている。
  • 販売や運用を積極的に行うわけではないので、相対的に手数料が安い。
ユニット・インベストメント・トラストは、基本的に以下の3つのタイプに分けられます。
  • エクイティ(エクイティに投資するタイプ)
  • 非課税フィックスドインカム(連邦所得税のかからない地方債に投資するタイプ)
  • 課税フィックスドインカム(米国債、米国エージェンシー債、社債などに投資するタイプ)