続きです。
3.ファンド運営者は支払いを早くしたい
ファンド運営者がなるべく早く受け取りたいと思うのは明らかだと思いますが、理屈の観点からは、 Time value of moneyというのが一番シンプルな理由として挙げられます。
簡単に言うと、20億円を今日もらうのと、7年後にもらうのでは、Discount rate分だけ価値が違ってきます。
加えて、税金の観点からの視点も必要になりそうです。
すなわち、キャリード・インタレストに対する課税が譲渡所得ではなく、総合課税のほうに入ってくると、税率が一律ではなく累進課税となりますので(現在議論されています。)、ファンドの期間の終了間際にまとめて受け取ることにすると、高い税金を支払う結果になってしまいます。
4.投資家は支払いを遅くしたい
キャリード・インタレストの計算方法について、前回書きましたが、②の方法を選んだ場合、ファンドの純収益は、ファンドの期間が終わってみないとわかりません。
なので、ファンドの期間が終わるまではキャリード・インタレストは支払いたくないというのが、投資家としての立場となります。
前回の例でいえば、投資案件1と投資案件2でそれぞれ16億円、12億円を支払ってしまうと、最後に8億円をファンド運営者から取り返す必要が出てきてしまいます。
続きます。
3.ファンド運営者は支払いを早くしたい
ファンド運営者がなるべく早く受け取りたいと思うのは明らかだと思いますが、理屈の観点からは、 Time value of moneyというのが一番シンプルな理由として挙げられます。
簡単に言うと、20億円を今日もらうのと、7年後にもらうのでは、Discount rate分だけ価値が違ってきます。
加えて、税金の観点からの視点も必要になりそうです。
すなわち、キャリード・インタレストに対する課税が譲渡所得ではなく、総合課税のほうに入ってくると、税率が一律ではなく累進課税となりますので(現在議論されています。)、ファンドの期間の終了間際にまとめて受け取ることにすると、高い税金を支払う結果になってしまいます。
4.投資家は支払いを遅くしたい
キャリード・インタレストの計算方法について、前回書きましたが、②の方法を選んだ場合、ファンドの純収益は、ファンドの期間が終わってみないとわかりません。
なので、ファンドの期間が終わるまではキャリード・インタレストは支払いたくないというのが、投資家としての立場となります。
前回の例でいえば、投資案件1と投資案件2でそれぞれ16億円、12億円を支払ってしまうと、最後に8億円をファンド運営者から取り返す必要が出てきてしまいます。
続きます。